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プレスリリース  
1999年6月17日
『MP3』など圧縮音声の音質表現についてのお願い
  最近のデジタル化の進展に伴って、標記「MP3」などの音声デジタル圧縮技術を用いたインターネット音楽配信等が話題になっております。これらの記事ではMP3の音質を表現する際にCDと比較するものが少なくありませんが、我々レコード産業に携わる者として、現在使われている表現に懸念を抱いております。
例えば、5月17日から31日までの新聞各紙を調査させて頂いたところ、次のような結果が出ました。
 
(1)「CD並の音質」
(2)「CDとほぼ変わらない音質」
(3)「CDとほぼ同質の音質」
(4)「CDに近い音質」
(5)「CDとの差はほとんど感じられない」
(6)「CDと全く変わらない音質」
………3紙
………2紙
………1紙
………1紙
………1紙
………1紙
  上記9紙で、(1)〜(6)のような表現が使われておりました。

本来、これらの圧縮技術は元のCDから聞こえにくい(人の耳で識別しにくい)音をカットするなどしてデータ量を何分の一かに減らすものであり、上記の表現は技術的に明らかに事実と相違するものです。
アーティストやCD制作者にとっては、上記表現は圧縮された音質で元のCDの音質を判断されることになり、耐えられない問題です。また、一般消費者に対してはこれら圧縮音源をもって元のCDの音質であるかのような先入観を与えてしまう結果になり、多大なる誤解を与えるだけでなく、一般消費者から元のCDの音質を楽しむ機会をも奪ってしまうことにもなりかねません。

従いまして、今後は上記のような表現を自粛頂き、下記のような適切な表現をして下さいますようお願い申し上げる次第です。
   
  ◎適切な表現の例として【CDの約10分の1のデータ量でそれなりの音質】
  次にMP3の圧縮率を表記しますので、参考にして頂ければと思います。
 
ビットレート(kbits/s) 圧縮率
256 1/5.5
160 1/8.8
128 1/11
64 1/22
CDは1441.2 1/1
MDは292 1/4.8
  【参考】代表的なMP3の圧縮率は128kbits/sでCD(1441.2kbits/s)の11分の1です。
   
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